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サラリーマンや自営業者の2階建て年金
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サラリーマンは原則として国民年金の第二号被保険者であると同時に厚生年金の被 保険者でもあります。 ですから負担する保険料には、第二号被保険者分も含まれてい ます。
支給される年金は基礎年金に上乗せして老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年 金がそれぞれ支給されます。この上乗せ部分が二階建ての構造になっていることから 「二階建て年金」ともいわれています。
国民年金だけに加入する自営業者、自由業者などに支給されるのは一階部分の年金 のみとなります。
満額の老齢基礎年金を受給できる人は40年間保険料を払い続けた人であり、その支 給額は夫婦でおよそ160万円です。仮に25年の受給資格期間をやっと満たしたご夫 婦2人ではおよそ100万円にしかなりません。
そこで少しでもゆとりある老後とするため、自助努力を促す制度として任意加入の 「国民年金基金」があります。年金の二階建て部分を担うこの制度は、第一号被保険 者しか加入できません。
この制度には都道府県単位で設置される地域型と一定の職種の人を対象とする職能 型の二つがあります。
掛け金は一人当り月額6万8,000円の上限があり、給付は終身タイプと保証期間つきの2つのタイプがあります。加入は口数単位で、加入後の口数の変更も可能で す。
これはサラリーマンと違って掛け金の事業主負担はありませんが、税制上の優遇措 置が設けられており、自営業者などの二階建て年金として有利な制度となっていま す。
このほか第一号被保険者に限定した制度として「付加年金」があります。これは国 民年金保険料に上乗せして月額400円を納入することで、200円×付加保険料納 付月数が老齢基礎年金に加算されて支給されるという非常に有利な制度です。
具体的にご説明しましょう。老齢基礎年金を受給するには年額約18万円の保険料が 必要ですが、増える年金の額は2万円ですから、回収に9年以上かかります。しかし、 この付加保険料はたった2年で回収可能なのです。これでこの制度がいかに有利かお わかりいただけるでしょう。
ただし国民年金基金の加入者は、付加保険料を払うことはできません。
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